こんな疑問に答えます!
結論から言いますと、外壁塗装はそれなりのまとまったお金が必要になりますが、それにはちゃんと理由があります。
本記事では、外壁塗装の費用や相場、ぼったくり業者の見極め方を紹介。
さらに記事の後半では、費用を抑えるちょっとしたテクニックも紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
外壁塗装はお金がかかるってホント?
外壁塗装を行うためには一般的に数十万円から百万円前後のお金が必要になります。
なぜ、家の壁を塗るだけなのにこんなにお金がかかるのでしょうか?
外壁塗装にお金がかかる理由
「費用を抑えたい」と思う気持ちは痛いほどわかりますが、信頼できる塗装のためにはそれなりのお金が必要になります。
外壁塗装にお金がかかる理由は「ただ家の壁を塗りなおすだけではない」からです。
一口に外壁塗装といってもさまざまな作業工程があります。
- 塗装準備
- 足場の設置
- 高圧洗浄
- 下地処理
- 養生作業
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
- 点検・手直し
塗装作業自体よりも、その前段階である塗装準備、足場の設置、高圧洗浄、下地処理などは手間もお金もかかります。
塗装準備から点検・手直し完了までは1週間から2週間ほどかかり、その間は当然ですが塗装職人さんへの給料も発生します。
このような理由から、トータルで見ると数十万円から百万円前後の費用が必要となるわけです。
ぼったくり業者に注意しよう
外壁塗装の費用が高くなるのは仕方ないことですが、相場より2倍も3倍も高い金額で見積もりを出された際は慎重になりましょう。
ぼったくり会社の場合、自分たちの利益しか考えていないので、高い費用を見積もっておいて職人の質や塗装技術の質が悪く、失敗に終わる確率が高くなります。
ぼったくり会社を見極めるポイントは次の3つ。
- 金額が相場の2倍以上
- 手抜き工事
- 異常な値引き
一般的に外壁塗装は1回の工事で10年近くはもつはずですが、手抜き工事の場合は数年後にボロが出始めます。
異常な値引きというのは、数十万単位での値引きのこと。大幅な値引きにより安くなったと錯覚させる悪徳手法です。
外壁塗装の費用や相場について
ここからは外壁塗装の費用や相場について紹介します。
後悔しないためにも絶対知っておくべきことなので、ぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装の費用はさまざま
外壁塗装の費用を決める要因は次の3つ。
- 坪数
- 築年数
- 塗料の種類
相場については後述しますが、坪数が増えるほど、あるいは築年数が増えるほど費用は高くなります。
最適な塗り替えタイミングは10~15年と言われていますが、外壁の損傷が加速して「塗装工事」ではなく「外壁工事」を行わなければならない状態になると、50~100万円ほど余計に高くなります。
外壁塗装の相場はこれくらい
外壁塗装の相場はおよそ80~120万円ほどで、最も多いのは100万円台です。
坪数別で見ると、
坪数 | 費用の目安 |
---|---|
20~29坪 | 90万円 |
30~39坪 | 100万円 |
40~49坪 | 110万円 |
50~59坪 | 120万円 |
築年数別で見ると、
築年数 | 費用の目安 |
---|---|
~10年 | 90万円 |
10~29年 | 100万円 |
30年~ | 110万円 |
塗料の種類によっても相場は変わります。値段が安いものから順に並べると、
塗料の種類 | 値段 |
---|---|
ウレタン | 安い |
シリコン | やや安い |
ラジカル | やや高い |
フッ素 | 高い |
ウレタン塗料は安いですが少なくとも10年ごとに塗り替える必要があります。
一方でフッ素塗料はやや高いですが耐久力があり、15~20年ほど長持ちするので、長い目で見るとお得かと思います。
外壁塗装の費用を抑える方法5つ
最後に、外壁塗装の費用を抑えるちょっとしたテクニックを5つ紹介します。
- 閑散期を狙う
- 補助金を利用する
- 火災保険を利用する
- 見積もりは3社で比較
- 「部分的な補修」は長期的に見ると損する
順番に解説しますね。
閑散期を狙う
外壁塗装は一般的に春(4~5月)と秋(10~11月)が繁忙期。
新生活の始まりとともに、心機一転、家の壁も塗りなおしてしまおう!と考える人も多いようです。
一方で、塗装業者の間では、梅雨の時期(6~7月)や真夏(8~9月)は閑散期と言われています。
お客さんが減るので、塗装費用を安くしてくれる可能性が。
ただし、これらの時期は「気温が低すぎる」「湿度が高すぎる」などの理由から、施工期間が長引く場合もあるので注意が必要。
補助金を利用する
自治体によっては、補助金や助成金を設けている場合もあります。
補助金を利用できる条件は、「外壁や屋根、窓の断熱工事であること」
それぞれに自治体にもよりますが、およそ10~20万円ほど支援してくれるところが多いです。
ただし、補助金・助成金を設けていない自治体も多いので、利用を検討する場合は事前に調べておきましょう。
『地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト』というサイトを利用すると、あなたが済んでいる地域で補助金や助成金が設けられているか簡単に調べることができます。
火災保険を利用する
意外と知られていませんが、火災保険で屋根塗装が無料になる場合があります。
どのような場合かというと、それは「風災により屋根が劣化」した場合。
火災保険会社は無料で診断してくれるところが多いですから、最初から経年劣化とあきらめるのではなく、一度火災保険会社に連絡して診断してもらうと良いですよ!
見積もりは3社で比較
たいていの塗装業者は無料で見積もりしてくれるので、比較しない理由はありません。
ネットの口コミ等を妄信してはじめから「この業者にお願いしよう!」としてしまうと、結果的に損をしがちです。
見積もり結果を比較して、自分の目で見て最終決断をくだしましょう。
3社くらいを目安に比較することで、ぼったくり会社から搾取されるリスクも激減します。
塗装業者を比較する際は、先ほども述べた「ぼったくり会社を見極めるポイント」も参考にしてみてくださいね。
「部分的な補修」は長期的に見ると損する
屋根だけ塗装、一部の壁だけ塗装などといった注文の仕方も可能ですが、トータルで見ると損することになるので、やるときは一気に全部やってしまった方がお得です。
記事の前半でも述べましたが、外壁塗装にはさまざまな工程があります。塗装前の洗浄や足場の設置にも決して安くはない費用がかかるわけです。
小分けにしてやっていたら、毎回その分のお金を払わなければなりません。
部分的な補修を何度も繰り返すよりも、屋根も壁も一度に済ませてしまった方が無駄な出費を防げます。
最後に
外壁塗装の費用や相場、ちょっとした値引きテクニックを紹介してきました。
簡単にまとめます。
- 費用は坪数、築年数、塗料の種類で決まる
- 外壁塗装の相場は100万円ほど
- 3社以上で比較すること
- 補助金や火災保険を利用しよう
- 「部分的な補修」は損する
参考になれば嬉しいです。