9月末。中国では恒大集団のデフォルト危機が懸念されました。
それは恒大集団の多額の社債の利払いができない可能性があると公表されたからである。
そんな恒大集団はデフォルトを免れ、景気を取り戻す事ができるのか。それともリーマンショックの様に、デフォルトに陥り破綻の一途を辿るのか。今回はそんな中国での出来事に焦点を当てて話をしていきたいと思います。
中国の恒大集団とは
恒大集団とは、中国の大手不動産会社であり、現在は電気自動車の事業などにも踏み出している。中国にて、20万人以上の雇用者を生み出し、中国経済だけでなく、世界の経済にも影響を与えている会社なんです。
小さな会社から始まった恒大集団は、不動産バブルのブームに乗り、会社の規模や、事業拡大を成功させてきました。また事業拡大の背景には、多額の借金も存在しており、その借金の利払いが困難になってきている状況となっている。
恒大集団は破綻するのか
恒大集団はこのまま破綻してしまうのか。
この点については未だに誰も正解を知らない状況ではありますが、格付け大手フィッチ・レーティングスは先日、恒大集団の格付けをCCというものからCに変更した事がわかった。
この格付は、最もデフォルトに近い状態を指しており、世界的に見ても、恒大集団のデフォルトは間近なのではないかと予想されている。
恒大集団のこれからの課題
恒大集団のこれからの課題としては出資からなる社債に対し、確実に利払いを完遂していく事にある。先日、一回目の利払いをなんとか終えた恒大集団ではあるが、次に待つのがドル建ての利払いとなる。
このドル建ての利払いに対し恒大集団は、子会社である盛京銀行の株式を売却し15億ドルの現金を確保。
しかし恒大集団は、ドル建ての利払い日に対し、利払いを遂行していないと報じられた。これから30日以内に利払いができなければ、デフォルトとなる為、ここ1ヶ月の値動きがとても注目されている。
恒大集団は現金回収がこんなんな状況に
恒大集団は、中国の不動産価値の値下がりや、賃貸料の回収が劇的に遅れている。その理由としては、現在コロナがもたらす経済不況が背景にある。この現金の回収が遅れている事から、恒大集団は利払いの見送りや、デフォルト危機に直面しているとも言われています。まあ、それだけではなく一番の要因としては多額の社債にも要因はあるんですが
とにかく今後の恒大集団の動きには世界が注目しています。
リーマンショックの再来か
アメリカでは2008年にリーマンショックというとても大きな事件が起きた。
リーマンショック後は、世界経済が混沌とし、355万人以上の失業者を出したとされています。
しかし今回の恒大集団のデフォルトからの破綻が起きれば、リーマンショックを超える事件になると予想する人が多い。そもそも恒大集団は中国で力のある会社であり、世界経済にも影響を与える。そんな恒大集団の破綻は、経済を大混乱に陥れる可能性が高い。しかも今はコロナ禍。経済状況が悪い中での破綻は、最悪です。