東京2020オリンピック新種目3×3。3on3との違いと魅力。

3x3 スポーツ

東京2020オリンピックの新種目として追加された

3×3

こちらの競技名を初めて聞いて何を思い浮かべましたか?
僕は何も思い浮かびませんでした💦

3×3をテレビで見て、
バスケの種目ということに気付きました。

なぜ名前を聞いてバスケと思わなかったのか?
その理由は・・・3対3のバスケは
3on3だと思っていたから!

そうなると当然の疑問が生まれてきます。

3×3と3on3の違いは何なのか?

3×3とわざわざ名乗るくらいです。

3on3とは何か明確な違いがあるのでしょう。

3×3と3on3、その違いについて調査しました。

東京2020が始まるまでに違いについて予習をしておきましょう。

 

東京2020新種目3×3の定義

3x3の定義

3×3として東京2020の新種目に含まれた競技ですが、どのようなものが3×3となっているのでしょうか?

Wikipediaによると以下のように説明があります。

 

3×3は、ストリート・バスケットボールなどで普及している3人制バスケットボールの一形態3on3から生まれたスポーツ。国際バスケットボール連盟(FIBA)が国際競技連盟として推進しているスポーツ競技である。2020年東京オリンピック大会では、正式種目として採用される。

 

3×3とは、2007年に国際バスケットボール連盟(FIBA)が3on3に正式な国際ルールを定めた競技のことになります。

実は元々あった3on3はストリートバスケの世界などで行われるコート半面を使用した3対3のバスケのことで、明確なルールは無いものなのです。

それに公式な設定を加えることで正式種目として成り立つようになったのですね。

 

3×3の呼び方

3×3なのですが、こちらの呼び方は実は2つあります。

  1. スリーバイスリー
  2. スリーエックススリー

3×3をスリーバイスリーという呼び方は、公式で使用していました。

しかし、海外ではスリーエックススリーという呼び名も浸透していたのです。

東京2020オリンピック開催にあたって、新種目として選ばれた3×3。

東京2020に向けてどちらの名前を正式にするか決めないと行けなかった為、JBA(日本バスケット協会)がFIBAに正式名称を確認し、
2019年9月18日「3x3(スリーエックススリー)」が正式な名称として決まりました。

僕が初めてテレビの特集で見た時「スリーバイスリー」と聞いていたのに、気づけば変わっていたのにはこういう背景があったのですね。

東京2020では「スリーエックススリー」と呼ばることになります。

 

3×3ルール

3x3ルール
3×3が3on3に明確なルールを定めたもの、ということは分かりました。

では、実際にどのようなルールを定めたのでしょうか?
3×3の主なルールをまとめていきます。

 

3×3のコートの広さ

3×3のコートの広さは
横11m
縦15m
の片面コートで行います。

一般的な5人制バスケは
横28m
縦15mになるので、

3×3のコートは単純に5人制バスケの片面というわけではなく、リング側からハーフライン側まで3mほど短くなります。

 

3×3のチーム人数

3×3では交代要員を合わせて4人以内です。
メンバー交代は何度でも行うことができます。

5人制のバスケと違い、審判に申請することなくプレーの切れ目で交代することができるので、素早い交代をすることが大事になってきます。

 

3×3の試合時間

3x3の定義
3×3の試合時間は10分1本勝負です。

普通のバスケが10分×4ピリオドの40分制なので、1試合でのスピード感がかなり違います。

試合終了時に同点だった場合は、2点選手で勝利の延長戦が行われます。

3×3では先に21点選手した方がノックアウト勝利というルールがあります。

つまり実力差があれば一瞬でカタがついてしまいます。

普通の5人制バスケの感覚で見ると普通のシュートを11本決めると終わるので、
「一瞬で終わっちゃうんじゃない??」という疑問が出てきてしまいます。

しかし次の得点の項目を見ると安心すると思います。

 

3×3の得点

3×3では、スリーポイントラインのことを「アーク」と呼びます。

アークの内側のシュートが1点
アークの外側のシュートが2点
フリースロー1点

ということになっています。

フリースローは、
アーク内側のファウルだと1本
アーク外側のファウルだと2本
というルールです。

5人制バスケと比べて1点ずつ点数が少なくなっているのがわかります。

これなら試合開始早々に終わることはそうそうないですね。

 

3×3のショットクロック

ショットクロックとは簡単にいうとシュートを打つまでの時間です。(本当は色々細かいです)

3×3のショットクロックは驚きの12秒!

ボールを持ったら12秒以内にシュートを打たないと反則になってしまいます。

5人制バスケのショットクロックが24秒となっているので、
3×3は5人制バスケの半分の時間で攻撃を行うこととなります。

3×3では、攻守の切り替えの際にアーク(スリーポイントライン)の外に出してから攻撃に転じる、というルールがあります。

攻守の入れ替えで目まぐるしく動き回る光景が目に浮かんできますよ。

単純計算で1分に最低5回は攻守が入れ替わる計算・・・。

3×3・・・体力的にかなりキツそうなスポーツですね。

 

3×3の魅力

3x3の魅力
3×3ならでは魅力として、以下の点が挙げられます。

  • 攻守の切り替え、スピード感
  • 市街地での開催

東京2020までにこちらも抑えておきましょう。

 

攻守の切り替えのスピード感と緊張感

3×3の攻守の切り替えのスピード感は本来の5人制のバスケットボールとは大きく異なります

コートの広さが半分以下、攻守の切り替えが中→外→中という流れになるので、狭い空間で目まぐるしく人が動きます。

ずっとゴール前のシーンになるので、独特の緊張感もありますね。

いつ点が入ってもおかしく無い状態の緊張感

21点でノックアウト勝利という緊張感

試合が後半になり21点に近くにつれハラハラしてきます。

3×3ならではの緊張感です

 

市街地での開催

3x3の魅力
3×3の良さの一つとして、狭い場所でも開催が可能、ということがあります。

コートの広さが11m×15mです。

そのため繁華街、駅前などでも開催することが可能なのです。

  • 京都の平安神宮
  • 渋谷ストリーム稲荷橋広場
  • 名古屋オアシス21
  • イオンモール岡山

上記のような様々な場所で大会が開催されています。

試合中はDJが音楽を流し、MCが実況をするというスタイルで開催するところもあります。

そういったカジュアルさが若者にも受けています。

異色の場所で見るスーパープレイに盛り上がること間違いなしです!

 

東京2020オリンピックでも3×3を応援しよう!

東京2020オリンピックでも3x3を応援しよう
実はこの3×3、日本の成績が良いことをご存知でしょうか?

3×3アジアカップ2019決勝トーナメントでは、
男女共に決勝トーナメント進出を果たし、
女子日本代表は銅メダルを獲得しています。

国際バスケットボール連盟(FIBA)が発表する3×3のFIBAランキング。

こちらによると現在(2020年4月25日)
日本男子は12位
日本女子は6位
と実は世界的に実力があるのです。

体格で劣っていても、攻守の切り替えやシュートを打つ動作などで瞬発力を活かしやすい種目なので、十分チャンスのある種目です。

東京2020オリンピックでのメダルの獲得に期待しましょう!